hero image

未処理廃水による 汚染被害

『未処理廃水による汚染被害:対策の遅れがもたらす経済・環境・人的コスト』は、EconomistImpact と日本財団による海洋環境保全イニシアティブ『Back to Blue』の一環として、Economist Impact がまとめた報告書だ。環境イニシアティブOcean Sewage Alliance の支援を受け、将来的な議論展開を視野に入れた試論として作成された。その主な目的は、生活排水の適正な処理に向けた取り組み強化の必要性を世界各国に訴えることだ。

 未処理廃水による 汚染被害

未処理廃水による 汚染被害: 対策の遅れがもたらす 経済・環境・人的コスト

海は地球の生命線だ。何百万もの人々に食料を供給し、生活の糧を与え、私たちが呼吸する酸素を生み出している。しかし今、未処理あるいは処理が不十分な廃水(以下、未処理廃水)が海を汚し、生態系を脅かし、沿岸部の経済に深刻な影響を及ぼしている。細菌や過剰な栄養素、有害な化学物質を含む大量の生活排水が、未処理のまま河川や湖沼に流れ込み、最終的には海にたどり着く。その結果、海の生態系は大きく乱れ、生物が生存できないデッドゾーンが発生し、魚が減少し、生物多様性が失われつつある。健全な海に生計を依存する沿岸部の地域社会・産業は、今や存続の危機に直面しているのだ。

 未処理廃水による 汚染被害: 対策の遅れがもたらす 経済・環境・人的コスト

Continue reading by downloading the full report: THE INVISIBLE WAVE: GETTING TO ZERO CHEMICAL POLLUTION IN THE OCEAN